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令和7年度 長崎県看護協会通常総会開催にあたって 早いもので、長崎県看護協会通常総会の時を迎えることとなりました。 皆さまには日頃より、本協会の活動にご支援とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。 今年は令和7年、2025年、現代社会を象徴する「2025年問題」の年です。 団塊の世代が75歳を迎え後期高齢者となり、本格的な超高齢化社会を迎えるタイミングの年です。2025年問題は、医療、介護のサービス需要の急増と併せて、少子化が進むことにより、医療・介護の人材確保が懸念されています。 国では、2040年を視野に入れた「新たな地域医療構想等に関する検討会」が令和6年12月に取りまとめられ報告されました。 85歳以上の高齢者の病態にふさわしい救急搬送・入院医療のあり方と、在宅医療の需要増に応えるかかりつけ医機能の確保が喫緊の課題とされました。 2040年頃の状況を鑑みると、外来医療や在宅医療、介護との連携、人材確保などを含めた地域医療提供体制全体の将来ビジョン・方向性、医療機能に着目した構想にすることが必要とされました。 今では、これから先2040年を見据えて、「治す医療」から「治し支える医療」へと、医療と在宅介護との連携が尚一層求められ、多職種連携、医療・介護のIT化、DX推進、タスクシフト/シェア等、看護業務の効率化等を進められるようになりました。 このような時代の変化に対応するために、日本看護協会では、2015年に公表した「看護の将来ビジョン」に続き、2040年を見据え、新たな「看護の将来ビジョン」を令和7年6月の通常総会において公表します。 新たなビジョンでは、2040年までに想定される社会、医療の変化を踏まえ、その変化に対して看護が進むべき方向性、そのために何をすべきかが提示されます。 県協会では、日本看護協会の新たな「看護の将来ビジョン」に沿って、看護職能団体として使命を果たすことが重要と認識しているところであり、令和7年度の重点目標に沿って推進してまいります。 ここ数年、様々な社会要因もあり会員数は減少傾向にあります。 会員にとって魅力ある協会活動を目指し、SNSを導入するなど入会促進活動の強化を図ることとしております。 なお、2025年度の本協会の重点目標としては、長崎県看護協会の基本理念に則り、 1. 全世代の健康を支える看護機能の強化 2. 専門職としてのキャリア継続の支援 3. 地域における健康と療養を支える看護職の裁量発揮 4. 地域の健康危機管理体制の構築 の4点を掲げ、事業を展開してまいります。 また、公益社団法人長崎県看護協会として、強固な地盤づくりと明るい未来につなぐためにも、引き続き、組織基盤の強化を念頭におき、理事会や支部と連携して活動してまいります。 今後も、皆様のお力添えなしでは取組むことができませんので、協会活動への更なるご理解とご協力をお願いいたします。 結びに、会員の皆さまのご多幸とご健勝を心から祈念し、長崎県看護協会通常総会の開催にあたりご挨拶とさせていただきます。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
令和7年6月吉日 公益社団法人長崎県看護協会 会長 日野出 悦子